会社員&二児の母しながら、自宅で声のお仕事をするパラレルワーカー・こまきです。
僭越ながら、ワタシ「在宅ナレーター」という謎の仕事をしていることから、よく取材の依頼をいただきます。
今回は、
- 取材依頼ってどんな感じでくるのか?
- ギャラはあるのか?
- 【媒体別】取材依頼~掲載までの流れ
など、取材される側の裏話を書きたいと思います。
これまでに取材いただいた媒体
これまで取材の依頼をいただいた媒体は以下のとおりです。
- WEBメディア O社(ネット記事)
- 出版社 F社(週刊誌+ネット記事)
- 新聞社 H社(スポーツ紙)
- ローカルテレビ局 K社(番組)→ 企画が没になったため、放映には至らず。
自分が一番びっくりしてますが、実に多彩な媒体からお問い合わせをいただいております。
ネットニュース→週刊誌→新聞と来て、「もうテレビしか残ってない」と言ってたら本当にテレビが来ました。
なぜ私に取材依頼が来たのか?
取材の趣旨として多いのは、
- 2020年のコロナ禍で注目された「在宅ワーク」「副業」をやってる人を取材したい。
- ステイホームの影響でYoutubeなどの動画を見る人が増えたが、そのコンテンツ(主にマンガ動画)を作ってる人を取材したい。
- 「在宅ナレーター」という働き方があるらしい。取材したい。
なにせ私は、会社員のかたわら、在宅でナレーション業を行うパラレルワーカーな二児の母で、声の仕事未経験の状態から、クラウドソーシングサイトでお仕事を始めたという、大変複雑な属性持ち。
取材していただく切り口が豊富です!
しかし、同じような働き方をしている人は大勢います。何故私に問い合わせが来たのか?
要因として大きいのは、「note」だと思っています。
情報を発信していると、メディアの目に留まる
このブログは匿名(になってないけど…)趣味ブログですが、noteは実名でやっていて、2020年1月からパラレルワークで声の仕事をする上でのあれこれを書き始め、2020年10月現在で44記事アップしています。
声の仕事を家でやること(宅録)に関する、初心者目線の備忘録的な記事がほとんどですが、「家で仕事がしたい!」「声の仕事をやってみたい!」「どれぐらい稼げるのかな?」という方に読んでいただいているものと思われ、「宅録」「ナレーション」などで検索すると、わりと上位に表示されます。
で、そんな検索表示順位のおかげで、「在宅ワーク」「在宅ナレーター」といったキーワードで取材対象を探すライターさんやディレクターさんに発見されやすくなるという効果が!!
なぜnoteで発見されたと分かるかというと…
私はnoteのみ、名義をひらがな表記にしてるのですが、取材依頼のメールの宛名が、こぞってひらがな表記なのです。(分かりやすい!)
声の仕事をやる上で、SNSもブログも、全然必須ではないですが、「こういう活動をしている自分を知ってもらたい!」と思ったら、何らかの情報発信をするのは大切なんだなーと思いました。
取材依頼はどんな感じで来るのか(ギャラはあるのか)
基本的にファーストコンタクトはすべてメールでした。
その後、Zoomとか電話があったりなかったり。ギャラもあったりなかったり。
①WEBメディアの場合
人生で初めての「取材依頼」というタイトルのメールが届いて、死ぬほどびっくりしました。
「企画書」とか「取材趣旨」とか、タイトルは媒体によって異なりますが、「こういう内容の記事(番組)を作るためにあなたを取材したいです!」というPDFが貼り付けられてきます。
「お受けしまーす!」と返事すると、質問状(アンケート)が送られてきました。
内容は「在宅ナレーターを始めたきっかけは?」「やってて楽しいこと・つらいことは?」的な。
せっせと回答し、「また何かあれば連絡します」とお返事がありましたが、追加の質問・取材はなく…
約1か月後、「今日掲載になりましたー!」とメールが来ました。
この取材では、特にお金の話は出ませんでした!
お金が出るのが普通か?出ないのが普通か?よく分かってなかったですし、取材されるなんていい記念だ!ぐらいにしか思わなかったので無問題!アンケートに1回回答しただけで、手間も特にかかってないし!
②週刊誌+ネット記事の場合
①の記事がまだ世に出てない内に、次の取材依頼メールが!
ファーストコンタクトから「謝礼」について言及されており、アンケート+Zoomでのリモート取材。1時間半ぐらいZoomでお話しして、宅録環境の写真も欲しいということで、あんまり何も考えず提供。
デジタルタトゥーじゃないですが、私の映えなさすぎる作業環境写真がネットに出回るという悲劇。笑
「こんな感じで掲載していいですか?」という原稿を事前に送ってくださったので、細かいニュアンスなど訂正させてもらえる機会がありました。(①の時はなかった)
同じ取材内容をネット記事にも転用したいということで、謝礼が2倍になるというボーナスまで。
こちらは「今日掲載した!」という連絡はなかったですが、掲載された号を自宅に送って下さいました…嬉しかった。ネット記事の方は、Twitterで「読んだよー!」という連絡を受けて知る。
③新聞の場合
こちらは、今までの「ナレーター」という視点ではなく、「副業してる人」という切り口での取材依頼でした。
アンケートに1回回答し、その後追加の質問(「年齢教えてください!」笑)が来て、掲載日の前日にご連絡も下さいました。特に内容のチェックはなし。謝礼もなし。
新聞取ってないので読めないなーと思ってましたが、幸い全国紙だったので近所の図書館に読みに行きました。るんるん。
やたら取材のお問い合わせが来るため、この時初めて「何で私を発見しましたか?」「なんで私に取材しようと思いましたか?」という逆質問を投げかけます。
すると、「noteで発見した」は想定内でしたが、何故私だったかという質問には、以下のようにお返事くださいました。
失礼にあたったら申し訳ありません…
noteでの書き方がとても丁寧で信頼できる方だと思いました。
また、他の媒体への取材を拝見し、こちらの質問にお答えいただけるのではないかと思い依頼させていただきました。
私はてっきり「子供がいる主婦だから」とか「女性だから」という表面的属性の問題で依頼いただいたと思っていたので、まさかのnoteの書き方!!
取材のお声がかかるだけで光栄なことですが、note書いてて良かった…と感動しました。
④テレビの場合
ひとしきり取材されて、もうないだろと思っていたら、いよいよテレビが来ました。
結局没になったので詳しくは書けませんが、とある地方で放送する特番で「副業」をテーマに番組を作るので取材したいという内容。
- メールでお問い合わせがきた後、まず電話で2時間半(!)ぐらい取材。
- 離れた地方でしたが、 企画が通ったら、 密着取材という形で自宅まで撮影に行きたいとのこと。
- 更には、私がナレーションを担当した実際の映像などを番組内で使いたいので、許可取れる素材をいくつか送ってほしいとのこと。
この時点で、企画(案)の段階……。
許可いただけそう、っていう映像や会社はいくつかあるものの、実際にやるかどうか分からない企画のために許可取りって…しかも私から…むー若干メンドクサイ。
しかも自宅まで来て撮影って…1日下手すりゃ数日がかりだよなぁ…
更にさらに、「~~~みたいな仕事ってやってないですか?そういうところ撮りたいんです!」というリクエストまで。…やってないんだなぁ。
若干怪しい雰囲気になってきたこともあり、ここで初めて、私から報酬についてお尋ねすることに!
すると制作会社さんからのお返事がまさかの、
いやいやいや!番組取材の相場なんか知らないから!こっちに聞かないで!笑
で、関係あるかどうか謎ですが、その後「企画の趣旨が変更になった」ということで取材自体がボツになりました。(許可取り奔走したんだけどね…次は「あれやっぱりなくなりました」という連絡に奔走するという…)
なんでも、もう少し砕けたコンテンツの声を当てている人を取材したいということになったんだそうで。そりゃしょうがない。完全に私じゃない。
四社四様、媒体や会社規模による違いも如実に感じながら(主にギャラの面で)、基本的に楽しく取材受けさせていただきました。
まとめ
私から言えることは2点です。
名前売りたいなら、取材は絶対受けた方がいい!!
ファーストコンタクトでは、ふわっと「取材の依頼」としか書かれてないことが多いので、どういう趣旨の、何に載るものか曖昧な場合も多いですが、本当にやばい媒体(どんな媒体?)だと分かればその時点で断ればいいだけ!
「取材の依頼」と来たものは、四の五の考えず受ける!
載った記事をどう活用するかは自分次第かなと思います。
ギャラや謝礼は、基本無いものと思おう!
お金の話したらボツになるケースもあったぐらいですので、ギャラや謝礼は無いものと思うのが無難です。取材に対応する労力として、ノーギャラで引き受けられる範囲かどうかの見極めも重要かと。
アンケートにちょちょいと回答したり、1時間電話するぐらいなら、(私の中で)全然ノーギャラでOKですが、それ以上の時間コストを割かなければならないとすると、よほど名前を売れる取材かどうかで判断かなぁと思います。
もちろん、記念になるからぜひ受けたい!なら止めません。
が、そこまで労力割いて対応して、結果世に出たものが悪意あるまとめ方だったり、自分の仕事にメリットがない可能性も十分あるので…。
以上、メディアからの取材依頼について、私の経験+思うところまとめでした!