会社員&二児の母しながら、自宅で声のお仕事をするパラレルワーカー・こまきです。
好評につき、そっと差し出すシリーズ第2弾です。
↓第1弾はこちら↓
音質を良くしたければ「マイク」より「防音・吸音」
「宅録でナレーション録って納品する」を生業にしていますので、読み・表現と同じくらい、音質が超重要。
「音質」というと、皆さんマイクを気にされるのですが、私は個人的に防音・吸音のほうが重要と思っています。
めっちゃいいマイクを地獄ノイズのまま使っても、地獄のようなノイズが鮮明に録れるだけですので。
するとまた「どんな防音してますかー?」と聞かれるのですが、真面目に答えると、
エアコン消す! 毛布!クッション!ぬいぐるみ! 以上!
ってなって、しらけられます。
しらけるって。
うん、「そういうのいいから」感出されるんですよね。
ほんとのことなんですけどね。
なのでここでは、ノイズの原因排除・遮断と、できる限りの反響防止など部屋全体の工夫はすでにしてある前提で、「世の中にはこんな便利なグッズもあるよ」的なスタンスで紹介していきます。
リフレクションフィルター
レコーディング時の室内の反響や反射音の混入を抑え、より良い録音環境を整えるためのアイテムです。マイクの後ろ側をぐるっと囲うように設置する形が一般的ですが、やや変則的な形のものもちらほら。
marantz Professional ( マランツ プロフェッショナル ) / SOUND SHIELD リフレクションフィルター
marantz Professional ( マランツ プロフェッショナル ) / SOUND SHIELD リフレクションフィルター
ポイント
- 安心感ある大きさで存在感ある。
- リフレクションフィルターはこれしか使ったことないですが、特に文句ないです。
- これだけのおかげで音質が良いということではもちろんないので、私にとってはお守り的アイテムです。
そのまま机に立てるとやや高さが足りないので、次のスタンドを使ってます。
K&M ( ケーアンドエム ) / 23325 卓上マイクスタンド
K&M ( ケーアンドエム ) / 23325 卓上マイクスタンド
配達してくださる方に申し訳なくなる重さ(2.5kg)。
でもこれぐらいの重量がないと、リフレクションフィルターの重さに負けて倒れます。
ASTON MICROPHONES ( アストン・マイクロホンズ ) / Shadow
ASTON MICROPHONES ( アストン・マイクロホンズ ) / Shadow
ポイント
- そこそこのお値段する。
- 写真ではそれほど大きく見えないのだけど、大きいらしい。
- リフレクションフィルターといえばスポンジ素材、と思ってたのだけど、これはスポンジ…ではない?
- 商品説明見てる限り、マイクスタンドに取り付ける前提のようなので、これだけを机に置いて使ったりはできないよう。
- 使ってる方の「いいよー」という口コミよく見かけます。
KAOTICA ( カオティカ ) / EYEBALL
ポイント
- もはやリフレクションフィルターのくくりで紹介していいのかどうか分からない謎のフォルム。
- 球体の下にあいた穴からマイクを差し込んで、マイクそのものをボールの中にすっぽり入れて使う。
- 写真では分かりにくいが、青い部分がポップガードの役割を果たすらしい、どうやら。
- 物理的に明らかにノイズを遮断すると思うのですが、音こもりそう。実際「音こもる」というコメントも見かける。これでお仕事してる方もいるけれども。
- 形からしてコンデンサーマイクにしか使えない。
KAOTICA ( カオティカ ) / 7B
ポイント
- EYEBALLのダイナミックマイク用。
- 穴からマイクを顔を出してる感じは小動物の巣みたいで可愛いけど………。
ISOVOX 2
ポイント
- 「マイクの周りを覆う」を超えて、「頭ごと覆う」パーソナル防音ブース。
- EYEBALLもそうだけど…こういうアイテムを使った時に、余計なノイズは確かに入らなくなるだろうけど、「閉じた空間で録った音」になってしまわないのか?使ったことないので分かりません。Youtubeにレビュー動画結構あるので興味ある方はそちらを…(丸投げ)
- これはもはや、大声出すことによる近所迷惑防止アイテムと思う。
ポップガード
防音・吸音には関係ないですが、録音クオリティ上げるためのアイテムということで…
記事まとめたかっただけだよね。
破裂音や息によるマイクへのノイズを軽減するアイテムです。金属製と布製があります。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / PG11
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / PG11
ポイント
- 布製。
- 安い。
- スクリーン部分は直径16cmと大きめ。
- グースネックの長さは自分が取り付ける環境に足りていればOK。でも長いほうが何かと安心かも。
STEDMAN ( ステッドマン ) / PROSCREEN 101
STEDMAN ( ステッドマン ) / PROSCREEN 101
ポイント
- 金属製。
- そこそこのお値段。
- スクリーン部分は直径11.7cm。一般的な大きさ。
- グースネックが50cmと長いのが便利。
- 曲がってほしい方向にちゃんと曲がって、手放すと戻っちゃったりもしない。
- 布製・金属製両方使ってきましたが、私は金属製おすすめ派。音がクリアに録れる気がする。
STEDMAN ( ステッドマン ) / PROSCREEN 100
STEDMAN ( ステッドマン ) / PROSCREEN 100
グースネックないバージョン。
STEDMAN ( ステッドマン ) / PROSCREEN XL
STEDMAN ( ステッドマン ) / PROSCREEN XL
スクリーン部分が一回り大きい&縁取りがついてるバージョン。グースネックの形が不思議。どういう場合に便利な形状なのかちょっと分からなかった。
TOMOCA ( トモカ ) / MS-140
ポイント
- コンデンサーマイクをぐるっとカバーできるワイドな形状。
- マイクをより守ってくれそうな安心感あるけど、ポップガードとしての機能にはあまり影響ないと思う。
バスマット
毛布を張り巡らせるのは絶対おすすめなのでぜひやってほしいのですが、意外と盲点なのが、机からの反響。
私は木の机にマイクやパソコンやオーディオインターフェースを全部乗っけて収録しているのですが、空間の吸音は最大限頑張ったつもりなのにまだ声が反響する…なんだろう…?と思ったら、机だったということがあります。
そこで机に↓こういうバスマットを敷くだけで反響音激減。
手は尽くしたはずなのに…と思ってる方、机に向かって声出して響く感じがあったらバスマットおすすめですよ。100均なら小さいサイズもあります。
こういうのもあるんですね。
おしゃれ効果はありそうだが、吸音クオリティとしては果たして。
↓
まとめ
録ってる環境によってノイズ対策というのは千差万別なので、マイク同様トライ&エラーあるのみ!
また、自分の耳では音質の良否が判断できないこともあると思いますので、そんな時は第三者に聞いてもらう!
音響のプロに評価してもらうのが一番ですが、それが難しければ友達でも。
ココナラでは、サウンドエンジニアさんが音質へのアドバイスをするサービスを出品していたりします。「音楽・ナレーション」カテゴリの、「音楽・ナレーションに関する相談」というサブカテゴリ内で探してみてください。
私は特に出品してません。
最後に、宅録である以上スタジオレベルの防音・吸音ができるわけないですので、「宅録としては合格」というレベルを達成することを目標に。
戦略的妥協。
最初から編集ソフトによるノイズ除去に頼り切るのは論外ですが、録ってみないことには始まらないので、走りながらクオリティを上げていきましょう!