会社員&ナレーターのパラレルワーカー・こまきです。
自宅で収録なんて本当にできるのか?考える
何を買うとか以前に、まず「自宅で声を録るという作業ができるのか?」を考えます。
我が家の場合、
- 地方(隣近所との距離が遠い)
- 静かな住宅街(近くを電車が通ったり、車がぶんぶん通ったりもしない)
- 一戸建て(大きな声を出しても、上下左右の住民に迷惑をかけない)
という、在宅ナレーターするためにここに住んでたんだっけ、というほど最適な環境で。
でも調べてみると、
- 都会
- 近所を電車が走る・幹線道路がある
- マンションで宅録されてる方
もたくさんいらっしゃいます。
なので、向き不向きはあれど、どんな住環境でもやってやれないことはない。
「そんな大きな声出す?喋るだけでしょ?」と思うかもしれませんが、ちゃんとマイクに声を乗せようと思うと、結構声を張る必要があります。
何が必要?これだけは買おう!
宅録の準備をするにあたって、私の中でゆるぎない原則がありました。
それは「必要最低限のものしか買わない!」こと。
私は、副業として声の仕事をしようという入口だったので、赤字になっては意味がない!
クラウドソーシングサイトの金額をずらっと見る限り、どう考えてもそれほど稼げるようになるとは思えない!回収できない投資はしない!
今でこそ大変ありがたい金額をいただけるようになり、それに合わせて後から機材を更新&充実させていきましたが、最初はそんな立派なものをそろえる必要はないと思います!
では、何が「最低限」必要なのか?
- パソコン
- マイク(パソコンにUSBで接続できるもの)
- 編集用ソフト
これだけあれば、とりあえずの声の収録~編集~納品は可能でした。
パソコン
仕事に応募するにも必要ですし、録音~編集にも必須。普通に動けば、特にスペックとか気にする必要はありません。
ファン音がうるさい場合はちょっと注意ですね。
マイク
これがなくては始まらない。それは私でも分かった。
で、パソコン内蔵のマイクなんかではちょっとどうしようもない、ということも想像がついた。
安い案件では「スマホ録音でOK」という募集もありますが、それもちょっとねぇ…。
マイクのレビュー記事は、探し始めると本当に死ぬほどあって、おすすめされてる価格帯もピンキリです。
私が最初に購入したマイクはこちら ⇒MAONO USBマイク コンデンサーマイク
良いところ
- USBでパソコンに直接接続できるので、「オーディオインターフェース」という機器を買わなくていい
- 音も、まあそれほど悪くない(クラウドソーシングサイトの案件をするぐらいなら充分なレベル)
- ポップガード(マイクと口の間にある、吹かれ防止のためのアイテム)が付属している
微妙なところ
- マイクで録った音がどのように録れてるか、リアルタイムで確認できない
テレビとかでナレーターが収録している様子を映像で見ると、皆さんヘッドホンしてますよね。録れている音をモニタリングしながら収録することで、変な音が入ったな、とかにすぐ気づけるのですが、このマイクはダイレクトモニタリングができないので、録音→録音停止→再生して初めてしくじったことに気付くなど、ちょーっとだけ不便。でもそんなことが不便だということも最初は知らなかった。
このマイク、使っている感じ全然悪くなかったし、1件数千円の仕事まではこれで対応していました。音質が悪いとかでリテイクされたこともありませんでした。
でも、声の仕事で(副収入としては)充分な金額が頂けるようになったので、もう少しちゃんとしたものに変えよう…と早々に買い替えることに。でも、お試しには充分な代物でした。
編集用ソフト(DAW)
クラウドソーシングサイトの仕事であれば、Audacity(フリーソフト)で充分です。
Audacityは、操作が分かりやすい&使い方の解説サイトがたくさんありますので、初心者でもすぐ使えるようになるはず。
ボイスサンプルづくり
マイクが届いたら、
- 私はこんな声です
- こんな読み方ができます
- 私の収録環境で作成した音源はこんな感じです
をアピールするための材料として、ボイスサンプルを作ります。
クラウドソーシングサイトのナレーター募集案件で、「ボイスサンプル必須」と書いてあるものがありますが、逆に、ボイスサンプルなしで採用されるなんてことがあるのか???
1件目の案件からボイスサンプルありで応募したので、謎です。
「ボイスサンプル 原稿」で検索するとフリーの原稿がたくさん見つけられますので、その中から適当にピックアップするのでOK。
仕事の価格帯が上がってくると、ボイスサンプルも個性が必要になってくるので、充分戦略を練って制作していく必要がありますが、最初はフリー素材で充分と思います。
ナレーションの仕事の探し方
もう何度も出てきてますが、初心者が在宅で声の仕事をしようと思ったら、まずお世話になるのはクラウドソーシングサイト。
- クラウドワークス:掲載案件数が多い。単価低い仕事が多い印象。
- ランサーズ:掲載案件数は少なめ・単価もいろいろだが、比較的まともな募集が多い印象。
- ココナラ:案件に応募するのではなく、サービスを出品する形式。(公開依頼に応募する、というのもある)
応募あるのみ!
準備が整ったら、あとは片っ端から応募応募応募!
はじめは実績がないので、あまり単価の高い低いを考えず、とりあえず応募!
最初の1件が決まると、2件目以降はわりとスムーズに決まっていった気がします。
ちなみに私が初めて受注した案件は、男性と女性のやりとりをライン風アニメーションに乗せてお届けする「ライン動画」と呼ばれるやつで、1人2役、3000文字、ざっと10分しゃべり倒して500円!ワンコイン!!
蛇足ですが、この500円からクラウドワークスに手数料が引かれるので、最終的に私の手元に入ってくるのは429円。ワンコイン切っちゃう!!
何はともあれ、これで無事「在宅ナレーター」のできあがりです。
500円の仕事をずーっと楽しく続けていくのもアリですし、もっと高い単価で仕事することを目指すのもひとつですが、あくまで参考として、私が在宅ナレーターを始めて3か月で収入がどのように推移していったかなどは、以下のnoteで公開しています。
よろしければこちらも参考にしてください。